The Last Lecture
●最後の授業(ランディ・パウシュ+)
話題の本ですね。
連休の間ようやくに読み終えました。
これから読もうかなという人はネタがバレバレなので、お控えください。
大学教授が『○○教授、最終講義』なんてのよくある話ですが、
この本は癌を患い余命数か月の宣告を受けた、大学教授の正に「最後の授業」をまとめたお話です。
主とするところは「Really Achieving Your Childhood Dream 」小さい頃からの夢を実現するためにという感じです。
そういえば私はガキの頃、『科学者になってドラえもんをつくる』とかいうど阿呆な夢を文集にかいていたという事実をついでに思い出しました。
何ともフザけた夢…、いや、妄想。
しかしながら、現職が仮にも研究開発職ですから何とはなしに夢に手の届く形ではあるような感じなので、やはり夢見る少年の力は偉大な様です。
さて感想ですが、まず驚いたのは、癌で自分がもうすぐ死ぬことが分かっている方が書いたとは思えないほど前向きな内容で終始していること。
そういう意味ではこれまで何作か読んだ、「命の素晴らしさ」といった内容のものとは明らかに違いました。
その点、悲壮感な話は苦手という人でも読みやすいと思います。
彼は子供のころの夢をいくつも実現しているのですが、やはりこういった成功している人は『行動力』と『情熱』があるなと感じました。
また、かなり頑固な部分を持った人だなとも思いました。
頑固爺というような頑固さというよりは、固い信念というか芯を持っているといった頑強さを感じました。
流されやすい性質の私が、見習いたい部分です。
さて、そんな彼の持つ考え方の中で興味深かったものを一つご紹介。
「夢をかなえる道に障害が立ちはだかったとき、僕はいつも自分にこう言い聞かせてきた。
レンガの壁がそこにあるのには、理由がある。
僕の行く手を阻むためにあるのではない。
その壁の向こうににある「何か」を自分がどれほど真剣に望んでいるか、証明するチャンスを与えているのだ」(本書P38より抜粋)
自己啓発本にありがちなセリフですが、具体的な体験を通して語られると納得させられます。
これを読んで今あれやこれやと模索している自分が、いったい全体何を望んでいるのだろうと考えなおさねばという気持ちになりました。
ようは志なきものは何をやっても駄目なんだという気分です。
この本の中には、彼の奥様とお子様、さらには周囲の友人知人の話題がたくさん出てきます。
夢という主題以外にも、家族への愛情というものをひしひしと感じるストーリィでした。
死期を目前にした彼がおおくの時間をさいてあえて最後のレクチャを承諾した理由も、まだ幼い子供達に自分のメッセージを残したいというところが大きかったようです。
彼が病気の中で自分の人生に失意を抱かなかったのは家族を愛する気持ち、家族から注がれる愛がとても大きかったからであるのだなと思います。
やはり、人生において一番重要なのは人との関わりであり、そして最も身近なコミュニティである家族との深い関係性をどこまで構築していけるかはその最たるものだなと思います。
これから結婚していく友人たちが何人かおりますので、ぜひ彼らには自分の幸せのためにも、奥さん、そして、いずれできるであろう子供に大いに愛情を注いでいってほしいと思うのです。
先に出会ういかなる壁もきっと自身、そして家族の幸せをどれだけ真剣に考えているかを試すための試練と考えて、乗り越えていってほしいと思います。
何やr夜の魔術に駆り立てられ恥ずかしい文章を書いておりますな、悪い癖やな〜、しかもめっちゃ中身が陳腐。
とにかく、皆様どうぞ末永くお幸せに。