「孫太郎虫」をググったらキモかった

宵山万華鏡(森見登美彦

「奇怪、痛快、あったかい。」(by 帯)
「愉快、爽快、あそぼうかい。」(by ハトヤのCM)
Can you understand?


さて、やっと読み終わりました。
これでモリミさんの作品コンプリートで、やっと「好きな作家はモリミです」といえそうな気分です。


表題通り、祇園祭宵山を舞台にしたお話です。
多くの方の書評にもありますが、「きつね」的な奇怪奇天烈さがあるお話でした。
正直申し上げれば、個人としては「恋文」や「夜は短し」なんかの方が好みでした。
「ヘモい×妄想=モリミワールド」というのが勝利の方程式だったのですが。
はい、意味不明です。


そういう部分では不満足なんですが、でもまぁこういう雰囲気の話って、他の作家でも敢えて読もうって思わんので、機会として良かったかなと思います。


今作はちびっこが京都弁しゃべってました(モリミ作品初めての京都弁?)が、それがエェ雰囲気で気分ほっこりでした。
改めて気がついたんですが、私、映画でも本でも、ちびっこが出てくる話が結構好きですね。
(別に変なコンプレックスとかとちゃいますよ。)


自己分析すれば、子供の話って純粋無垢で汚れのない世界のが多いから、そこがきっと良いと思ってしまう。
つまり、まだまだ私は大人になりきれていないアマちゃんボーイという事でしょうか。
なーる。


それにしても、モリミさんの本を読むと京都へ行きたくなるねぇ。
もうすぐ送り火の時期ですが、行くのは無理なので今年はこんなので楽しもうと思います。
http://www.1101.com/daimonji/index.html