今年も読むんです

●黄昏(南伸坊糸井重里

楽しみ方が既存の本とは違うようです。
内容は実にくだらないおやじ2人の会話。ほんまにくだらない。
大人の友人関係ってのは割合難しいと思うんですが、
この2人の会話には子供のような無邪気さがあるんですが、
センスを内包する下らなさってのは、子供の持つそれとは別のものであって、それがなかなかよいんです。
男は結婚すると嫁に重点を置きがちですが、
やっぱり友人を大事にするってのはとっても大事なんですよ。
嫁にとっての一番は旦那ではないんですから。
と未婚の私が言うのもおかしな話ですが。



●郷土LOVE(みうらじゅん

くじで引き当てた都道府県について、がちんこでみうら氏が知識を披露していくという企画内容の本です。
47 都道府県一個一個について、王道とは違う角度から語っていくのが、一人の男の人生を感じさせます。
内容はやっぱり、サブカルチャ中心ですから、相性のよしあしはあると思います。
私はサブカル志向性のない人間と思ってますが、とにかく、これだけはいっておきたいとおもいます。
みうらじゅんっていう人はすごいんだぞ!



●猫を抱いて像と泳ぐ(小川洋子

久しぶりに単行本を読みました。
ダ・ヴィンチで絶賛されておりましたのでミーハー野郎は飛びつくわけです。
8×8に広がる壮大な宇宙。
大変に世界観が美しいお話でした。
がしかし、「読書家さん」が絶賛する作品は自分にとっても最高、というのが必ずしも成り立たないという事を学びました。
いや、綺麗なお話だったんですけどね。



ここ最近、エッセイとか対話本とか、一瞬の快楽を求めた安易な読書に逃げがちなのですが、今年は、もうちょっと消化不良を起こしそうな本にも挑戦ていきたいと思います。
まぁ、気力がわけばの話ですが。
とりあえず、今年は年間70 冊を読書の目標としたいと思います。