京都の魅力を再考、師匠の退官を祝う

週末、大学院時代の研究室のボスの退官のお祝いのため京都へ行って来ました。

メインが、先生のお祝いだったわけですが、ついでカフェへ行ったりとかもしました。
京都は適度にステキな喫茶店が多いのです。
カフェというよりかは喫茶店といった雰囲気のお店が多く、またしゃれすぎていない店が多いという印象です。
あらかじめ、エルマガジン社から出ている「京阪神 珈琲の本」を参考に行きました。http://www.lmaga.jp/magazine/mook/issue/current_issue/lmagamook.html
京阪神で喫茶店を探すならば、この本を大変にお勧めしたい。


京都に8時過ぎに、久しぶりのおけいはんに揺られ、出町柳まで繰り出しました。
目的地は、駅から徒歩5分ほどの「COFFEE HOUSE maki」

お目当ては、モーニング。

どうです?素敵でないですか?これで¥600はお得と思います。
下賀茂辺りの上品な方たちがちらほらですが、ゆっくりお食事できました。


この界隈、その他にも色々めぐるところがあるんですが、ふらっと商店街の辺りを歩けば、「出町ふたば」に人がならんでいるでないですか。

思わず豆餅を購入です。

しっかりとした存在感の小豆はちょっと塩っ辛くて、あんこの甘さとの相性が素晴らしかったです。
時間がある方は、みたらし茶屋によるのもありですね。


んでもって、ついでに下賀茂神社へ。

ここにある糺の森が僕は好きなんです。
森見登美彦さんの有頂天家族なんかにも出てきますね。
季節がら木がさみしい感じでしたがやっぱりよかったです。


続いて四条へ移動。
時間があったので、「御多福珈琲」へ行こうとしましたが、あいてない。なぜあいてない。。。


仕方なく来た道をもどりプラプラしてたら、「フランソア喫茶室」を見つけました。
木屋町四条下ルのあたりです。

結果的にいえばこの出会いは大変に運が良かったです。
入った瞬間に「あっ、場違いだな」っていう風に思いました。
私は「品性のないものを拒絶する雰囲気」と表現しました。
昭和9 年築のバロック調の内装、貴族の気分です。

そういった格式あるお店が好きな方は行ってみてください。きれいな恰好でね。
大人のカップルにお似合いな雰囲気とも思います。
次に京都に来たのならば、また是非来たい(できれば誰かと(笑))と思ったお店でした。


その後は、四条河原町の阪急で知人と合流。

もうすぐ閉店ということで、記念に1 枚撮りました。
とくに思いでなく、入店したのも今回が最初で(おそらくは最後で)したが。
昼食は寺町にある「B の階段」というお店で、だし茶漬けを頂きました。
適度なお値段でおいしい食事をいただけました。
食後にぷらぷらして気がつきましたが、あの界隈意外と私の好みにあう服屋多く、後ろ髪引かれまくりでした。
昔は気がつかなかったのになぁ。


そして、タクスィーにのって、今回の目的地京大時計台へ。

見るものすべてが懐かしかったです。学生が若くてキラキラして見えました。
そして、大ホールで師匠(先生の愛称)の最終講義を聴講。
予想以上の人出で150〜200 名ほどいたのではないでしょうか。
こんににすごい方だったのですね師匠って。。。
久々に聞いた研究の話、自分が一所懸命に研究していた時代を思い出しました。
師匠は律義な人で、いちいち研究の実務担当者について紹介していました。
こういうところに、200名もの人を集める魅せ力の秘密があるのだなと思いました。
私の名前は呼ばれなかったことなんて、気にしてる場合じゃありません。律義 gives you the popularity.


つづいて、ホテルB へ移動して、祝賀会や同窓会がありました。
大学教授や大企業のえらい方など、そうそうたるメンバーが集まっていて、それはそれはすごかった。。
心温まるスピーチ、面白いスピーチ、などなどとても良い時間でした。
そして、久しぶりに先輩や同級生、後輩の方々ともお話しでき、これは大変に良かったです。
結婚した方、渡米が決まった方、バリバリ第一線で活躍されている方、色々でしたが、皆さんなんだかんだで内面的には変わりなく、本当にほっとした。
久々に皆に会って、色々と考えることがありました。
書けば長くなりそうなので、気分が乗ったらまた後日、と思います。


三次会は、木屋町のなんとかいう飲み屋さんで。
ここには、割と年齢近めの人が集まって飲みました。
まじめな話はあんまりせず、ただひたすら笑っていた記憶です。


しめは大豊らーめんでした。
6 人で食べて帰りましたが、もう昔毎日のように食事に行ったメンバーでほんまに居心地良くてね。
会話の内容も先生をねたにしたものだったりと、まさに学生当時みたいでした。
もしかしたら、あのメンバーで食事ができるのは最後かもしれないなぁ。
そう思うと、あのわずかな時間が急に大切な時間だったように思えてきました。


ここで完全に解散。
皆さまには、本当に楽しく素晴らしい時間をありがとうとお伝えしたい。
僕は、やっぱり、尊敬する皆さんに囲まれて過ごす時間が最高に大好きだったんだなと改めて気がつきました。
色々と苦しい思いもしたけれど、ほんとうにあのラボに行ってよかったと思います。


さて、チェックイン時間OVER によりホテルキャンセルしネットカフェで仮眠した翌朝、せっかくなんでちょっとぶらぶら。

・朝の鴨川

・朝の八坂神社

・朝の祇園

・舞子はんのぽすたー



そんな感じでぷらぷらしてたら、懐かしい場所にたどり着きました。

ここ、広島に住んでいた頃に、サークルの友人と「ラーメンツアー」と題した貧乏旅行で京都に来た時に訪れた場所なんです。
今にも壊れそうな軽四でひたすら下道を走り、ラーメン5 杯食べて朦朧としているときに、京都のお豆腐を買って、ここで皆でお豆腐を食べたんです。
まぁ、知らん人からしたらなんのこっちゃですよね。
でも、僕からしてみたら大層感動的な再会なのでした。



結局、色々と事情もあり早朝の電車でお家に帰りました。
たったの1 日でしたが、京都の素晴らしさ、私の頭に残る思い出像も含めて、改めて感じることができました。
古き伝統あり、国際性あり、アカデミズムあり、活気あり。京都はやはり大変素晴らしいところだったなぁ。



おまけ(maki の珈琲、フランソアの珈琲、師匠退官記念品のブックマーク)