読了×5

芸術は爆発だ!(岡本敏子
昨年の岡本太郎展の時に購入した本です。
『人間』岡本太郎の格好よさがよくわかる内容でした。
著者の敏子さんの太郎さんへの愛というか思いもありあり伝わってきて、それがまた何ともいい感じなのでした。
印象に残ったのは「本職、そんなものありませんよ」のお話。
偉大な人物というのは確固たる哲学を持っているものなのだと納得した
一冊です。
満足度:★★★★☆

サブプライム後の新資産運用(中原圭介)
amazonのレビューですこぶる評判がよかったので購入。
この手の本は初めてでしたが、素人にも大変わかりやすい内容でした。
この本で言われている事が正しいか、もう何冊かこの手の本を読んでみる必要がありそうです。
しかしながら、基本的な知識を学ぶ上で非常に質の良い本であった事は間違いなさそうです。
景気低迷のこの時期にこそ読んでおきたい一冊と思います。
満足度:★★★★☆

その日のまえに重松清
たまにこの手の感動ものの本が読みたくなります。
表題にある「その日」とは死を迎える日で、メインは「その日」の前後について三編の話で描かれています。
個人的には「その日のあとで」が一番心に残りました。
また、ヒア・カムズ・サンの話も、母子の愛がとても泣けました。
重松さんの作は初めて読みましたが、非常に心の描写が的確かつ自然で素晴らしかったです。
満足度:★★★☆☆

●決断力。(東国原英夫
久々のジャケ買いです。
と言っても、表紙はでっかくコクバルさんのしぶい横顔が写っているだけなんですがね(笑)
話題性だけの知事とすっかり勘違いしておりましたが、ここまでしっかりとした哲学をお持ちだったとは。
コクバルさんの人間としての誠実さがよくわかるし、彼が知事として周囲からの信頼を得ているという理由がよく理解できます。
欧米思想を追求し物質的豊かさを手に入れた日本ですが、その分精神的な部分で失ってしまったものは大きいんじゃないかな。
資本主義というか金とか物に重きを置くやり方って限界が見えてきているんじゃないか、それがぼんやりとした閉塞感の蔓延につながっているんじゃないか。
彼の言うように何か対策を講じなければならない時期に差し掛かっているのでしょうし、その先導的な役割を担うはやはり行政でしょうから、
彼のような誠実さと愛をもったリーダーの存在は大変重要と思います。
素人だろうと何だろうと大いに結構と思います。
コクバルさん橋本さんのように愛にあふれた熱い方がこれからどんどん出てきてくれる事を願います。
権益にしがみついて自分のことしか考えられないような古き悪しきタイプの政治家に負けないでほしいと思います。
いや〜、読んで良かったなー。
久々に見た宮崎弁も心地よかったわー。
満足度:★★★★★

●お悩みカテドラル(辛酸なめ子
昨年、恵文社で衝動買いした本。
何かの雑誌のコラムかな、読者の悩みになめ子さんが答える形式の本です。
生協の白石さんよりはちょっとウェットな感じですが、かといってねっとりしすぎずといった感じ。
何か視点が面白くて、頭のいい方だなと感心しました。
こういった感じの本は個人的に結構好きです。
なめ子恐るべし!
また、他の本をトライしてみよう。
満足度:★★★☆

今回読んだ本はどれもすばらしかった。
まだまだ、机の上に本が積まれてますのでぼちぼち消化していきたいと思います。
直木賞本屋大賞ノミネート作も発表されたし、そのへんも読んでみたいな。
もっとペース上げられないかしらね。