It is written.

スラムドッグ$ミリオネア

何だか気になっていたので見てきちゃいました。

アカデミー賞受賞作だからとかいった理由も勿論あるのですが、それだけでなく何か惹かれるものを感じまして。

感想なんですが、どういったいいのだろう。

ハッピーエンドの話なのだけど、何かスッキリしない気持ちで作品を見終えました。

この映画はなんであの偉大な賞を獲得したのだろうか。決して内容が悪いとかいう批判の気持ちではなくてね。

毎度そうなんですが、あまりにも無知というか思考する習慣がなさすぎるというか、こういう作品はどう解釈すべきか分からないのです。

いつもは、こんな時には人のレビュをみながら思考を整理したりしますが、今回はこのもやもやを自分なりに表現してみたい。

勿論、映像として大変美しかったし、何とはなしにインドという国家の姿、そして大国が抱える負の面もぼんにやりにも理解できはしました。

でもね、きっとそれだけでNo.1にはならないと思うんですよ。

なんなんやろう。

愛?金?夢?現実?弱さ?強さ?正義?悪?

結局は、色々な要素がバランス良く盛り込まれていて、しかもそれがとても美しく描かれていたから。というのが私の考えです。

私個人としては、スラムの少年たちの姿が生き生きとしたもの映って、それが何かとても人間らしく映って我々が持ち合わせていない生命の根源的なものを感じました。

「ALWAYS三丁目の夕日」でも感じた「貧しいけど…」みたいなね。

基本的に子供が生き生きして映っている作品は私とても好きなんです。

まぁ、この点の議論はさておきですが。

何か本質をとらえ切れてないようですが、まぁ映画って作者が何を伝えたいかってのと、見た人が何を思うかってのが必ずしも一致する必要なんてないのですしね。(こんな当たり前なことにようやく気がついた。。。)

それは、他の観客がどう感じたかにしても同じこと。でも、自分が感じた思いを共感できる人がいたら嬉しいし、仲良くなれそうだよね位ですかね。

まぁ、そんなところです。

この作品により、インドであったり、中国であったりいわゆる新興経済国と呼ばれる世界をほとんど漠然とした偏ったイメージだけでしか捉える事ができていない事にも改めて気がつかされました。

世界はまだまだ広くて、自分の知らない世界がこれでもかと広がっているという気持ちをもてた点、この映画をみた意味があったかなと思います。

いつかインドに行く機会があるんでしょうかね。

あっ、ストーリィとは関係ないですが、青年期のお兄ちゃんが亀田さんちの次男坊だか三男坊に見えてそこも面白かったです。

ファンの方は必見???