IMPERIAL COUPLE
The Japan Times WEEKLY を読みだしてからようやく2月ほどが経ちました。
理解できるできないは別として、一応毎月すべての記事に目を通しております。
英語の読解力向上として始めた購読ですが、その目的が果たされているかは別として、普段絶対に自分から読もうとしない分野の記事に触れる機会が得られる事は素晴らしい。
少なくとも陳腐化しつつある昨今の大日本マスコミさまが垂れ流す下らない情報を見てパッションであーだこーだ言うよりかはためになっているようです。
TVはみてませんので同僚の情報だよりですが、視聴率絶対主義になり下がった彼らは某アイドルが酒で失敗して、どうしたこうしたという事で必死に騒いでいるようです。
そして、それに反応しまた賛成・反対のYES, NO の議論を繰り返す我々は、やはりかなりの危機感が薄れた楽天家というか、知能の低いゴシップ好きのバカになり下がった国民と言うしかないのでしょう。
テレビを見ないで一歩引いた位置からながめてみるだけで、だいぶ冷静になれるのかもしれません。
今後の日本の行方が危惧されるこの瞬間、もっともっと目を向けねばいけない事があるに違いありません。
相変わらず政治に興味も期待も持てないですが、いよいよそんなことではやっていられない年だという自覚を持ちましたので、少しずつそういった事にも目を向けていかなければ。
さてさて、こんな事を書こうと思ったわけではありませんで、今週(正確には先週)のJapan Times はImperial Couple's 50 year anniversary issue つまり、天皇皇后さまの結婚50周年記念特集号でした。
特にこういった話題に関心を寄せるような人間ではわたくしございませんが、非常に興味深く拝見しました。
50年前の新聞が載っていましたが、とてもレトロな雰囲気でした。故昭和天皇の写真も懐かしかった。
やはり我々の住む世界とは別世界のお方達なのだなと思うのです。
何か物質的というか形式で囲われた様な感じが強く、ある意味人間的とか個性とかいう昨今の流行とはずいぶん離れた世界です。
小さい頃は、大人たちが言葉遣いなど最大限の敬意を払っている事がひどく不思議でなりませんでした。というのを思い出しました。
「なに様?」ってね。私はそんな時代に生まれたのです。
それと同時に、不自由そうな部分を想像しかわいそうなんて風にも思っていました。
しかし、軽井沢でのテニスで、セレブリティな出会い。そんな漫画的な世界もやっぱりあるんだなぁと、いう感想と同時に何か人間味みたいなものを感じました。
きっと、国民と国家の象徴の距離感が物理的にも心理的にも大きく縮まったんだろうな。
そういう時代をリアルに見てきた国民が幼い私がテレビでみてきた「みちこ様〜!」と国旗を振るおばさまたちなのでしょうか。
しかし、思えば私の見知るここ何十年かだけでも、段々と、かつてほどのシンボリズムは薄れてきた気がします。
しつこいですが、globalization という新時代に突入し始めた世界の中で、皇室という存在は今後どのような存在になっていくのでしょうか。
このまま鎖国政治を続けてより象徴的な神に逆行するのか、天然記念物的歴史の産物に変容していくのか。そんな事を考えてしました。
さて、格好良い事を書こうと思ってやはり無理だったのですが、ともかく結婚50年目のお二人が今も中睦ましい関係で活躍されているというのは、お二人の立場を除いても単純にすばらしいなと思いました。
天皇陛下のお言葉集も愛にあふれるもので、私の無関心がうんだ無機質なイメージが随分と変わりました。
低俗なニュースを繰り返しを見せられるよりかは、随分ぷらすになった気がします。
久々にDVDかりてみました。
★西の魔女が死んだ
寝ぼけ眼で見ましたのですが、そのせいかとっても幻想的綺麗な感じで楽しめました。
自然の美、装飾の美、きっと女性は見ているだけで楽しいのでしょうね。
下手にメッセージ性をつけようとかそういう部分がなく、自然体に楽しめたという感想です。
強烈な印象が残るようなのではなく、かといって作者の自己陶酔に終わるでもない。
ぼんやり余韻の残るという感じの世界観が◎でした。
★長い長い殺人
何て言うんでしょうか、面白かったですよ。エンターテイメント的な感じで。
たぶん宮部さんの原作はもっと面白いのでしょう。
お恥ずかしながら宮部さんの本って今までまともに読み切ったことがないんですよね。
やっぱ単純に楽しむならコメディかサスペンスですかね。質の良い。
最近また、もやもやとした気持で大変に息苦しい。
人が人を苦しめる。しかし、人を幸せに出来るのもまた人。
色々と悩みは尽きそうにありません。
さて、来週は初の芝居鑑賞に久々の帰省。
きっとよい気分てんかんができるでしょう。