夜は短し歩けよ乙女(舞台)

本日、名古屋講演を見て参りました。
http://www.duncan.co.jp/web/stage/otome/

いやいやこの日をどれだけワクワクしながら待ったことでしょう。

観劇は初めてなのでしたが、前から4列目という素晴らしい位置で鑑賞できました。

しかもね、とっても素晴らしく楽しい舞台でしたので、これはもうとっても運がよかったんだと思います。

はじめはブラウン管や雑誌という異世界の人を一目見れればなんて思ってたんですが、とにかく大満足です。

ちょっと素人なりの感想を。例によってタラタラ書きますのですが。



全体として、原作のイメージを崩さないんだけど、良い意味でちょっとずつ役者さんの個性がのっててね。という風に思いました。

結構前に本で読んだきりで、イメージが薄らいでいたのがよかったのかも知れないです。

田中美保さん、モデルさんのイメージしかなかった(しかもぼんやりね)ですが、とっても「えぇ声」してはって、これが初舞台か!っていう位きもちのいい感じでした。

えぇ声(通る声)ってもう才能ですよね。

天真爛漫な感じがぴったりでして、原作の乙女を上回ると思いました。

何かの雑誌で「基本的にはモデルさんの仕事を」とおっしゃっていた記憶がありますが、今後も舞台で活躍される機会があれば喜ぶ方は多いのでは。

渡部豪太さん、チケット買った時点ではゼクシィの人やわ〜なんて思ってたんですが、先日みた某京都系えいがで鬼を操っておりまして、そんな方が目の前にいたのが不思議でした。

先輩(私の中では=森見さん)役としてはちょっと男前すぎるかななんて思ったんですが、モリミ作品特有の言い回しがしっくりくる知性ある感じでしたし、やはりある程度見栄えがする人の方が客を引き付けるんですよね、きっと。

ここも、配役はぴったり◎。

辺見えみりさん、今年の頭までヘヴィなテレビうぉっちゃーであった私にとって、一番楽しみにしていた方でした。

辺見さんを見に来たと言っても過言でなくはなくもない事もない。。。どっち?

完全に夢世界の方、「The・芸能人」ですもん(笑)

いや〜、辺見さんに関しては演技ががどうこうってのをほとんど覚えてません。べろべろ言うてはったなぁ位…。

もう、格好良すぎてその存在を目に焼き付けるのに必死でしたのです(笑)

私の尊敬している某女優さんが、辺見さんの事を「みりさま」と呼んで、敬愛のこころをおもちだというんですが納得。男の私から見ても格好いいんです。

そして、高山都さん。

今回、私の中で一番印象に残ったのが彼女。ほとんど知らない方だったんですが。

とっても元気の良い感じのオーラでして、これまた少年役がぴったんこ。

もう元気が良すぎて、フィナーレの時なんか「ちょっとオーバーすぎるよ!!」なんて思っちゃったのですが、やっぱりお芝居の世界ですしこれくらいがむしろいいんだって思いました。

個人的な好みの問題なんですが、とってもチャーミングでファンになりました。

こうしてみると若い方ばかりが目立つんですが、綾田さんとベンガルさんというベテランの演技もピカピカに輝いて見えましたね。

彼らがいなければきっと面白さ(色んな意味での)は大きく凹んでしまっていたに違いないのです。

お二人のくりだすアドリブ的なお芝居?と空気感、もうたっくさん笑いが起こってましたもんね。

綾田さんの関西弁と臭すぎる芝居なんかは、ここちよくってもう最高でしたもんね。「そっかオレ関西かぶれやんっ!」って改めてきがついた(笑)

樋口さんとかぱんちょ(パンツ番長)とか、ひとりひとりについて語りたい位な感じなんですが、この他の方も合わせてちょうど“えぇ具合(最高のほめ言葉のつもり)”にまとまっていて大変素晴らしかったです。

見たことない劇団員の方々(業界では知れた方達なのでしょうか)の演技、お芝居に注ぎ込む情熱を感じちょぴりうらやましく見えましたね。

こういった影の功労者の力が伝わってくるのも舞台特有なのでしょうか。

何度も言ってますが、ホントによかった。月並みな言い回しですが「最高に興奮した!」のでした。

はじめ、¥8,500は高くないですか?なんて思ってたんですが、十二分に足を運んだ価値があったなと。

しっかりブックレットとポストカードも買いましたし。

いや〜、有意義でええ買い物(=鑑賞権)でした。

ほんま素敵な時間をありがとうございました。



「作品が一人歩きする」ってのは、モリミさんがblog(http://d.hatena.ne.jp/Tomio/)に書いてた気がしますが、
それはそれで素晴らしい事だなぁと思います。

お陰さまで私、舞台鑑賞のうまみを知りました。

この作品(原作)に出会ったのがきっかけで、読書の楽しみ知りましたし、hatenaでブログも書き始めた。

そのきっかけは京都での学生生活。そのきっかけは他大学進学をした先輩との出会い。そのきっかけは…。

こう振り返ると、人生っていろんな出来事がちょこっとずつ折り重なってできてるんやなぁ。臭いせりふですが。

最近モリミさんのブログ更新が滞っていて残念なのですがお忙しいのでしょうか。

しばらくは、6月に発売予定という次の子の誕生を待ちましょうかね。