旧資本主義経済の限界
こういう一日の始まりってすてきやなぁ。
●サブプライム後の新世界経済(中原圭介)
大前本の影響もあって資産運用とカ学びたい熱が高まっています。
ベストセラ「〜新資産運用」の続編です。
前作が資産運用に関して実践的なテクニックを説いていたのに対して、本作は米国を震源に広がったグローバルリセッションについて書かれています。
改めてサブプライム問題がどういう問題から始まったとか、それを踏まえた上での今後の経済動向を占っていてかなり分かりやすい内容でした。
予想があたると評判の方らしいですが、経済の先を読むのに経済学や金融の偏った知識だけでなく「歴史」「心理学(行動経済学)」「哲学」なんかの総合的な知識が大事だという風に力説されていました。
簡易な内容になるような配慮のためか内容はかなり薄い感じの本ではありました。まぁそうなんだろうなとは何となく思うのですが
誰でも勉強したら予想はできるといった言葉を目にした気がしますが、各方面からのアプローチ解析が可能になるのはそう簡単には思えないですがいかがなの?
世界的にもう大きな経済成長は望めないという内容は、ほんとにそうなるかは知りませんが何とも夢のない話で残念な気分でしたです。
とりあえず、今がどういう経済情勢なのかを改めて確認するための、素人用書籍として、とてもよい内容だったと感じました。
また、銀行などの投資信託が全くのぼったくり商品という事が知れたのはよかったです。
あと、日本の政治への提言(最終章)は最もなことが書かれていましたが、お国がこういったアイディアを汲むことがないじゃぱんの現状はやはりかなしいのです。
そんな本を読んだあと、ほぼ日で原丈人さんの過去の特集を見てたら「何だかとっても気分がいいゼ!」って気持ちになりました。
やはり、日本人、少なくとも私には欧米的金融主義よりかはこういった思想の方にしっくりなじむのかも。
久々にまた新しく“格好えぇ人”めっけ!!という気がします。