日本の誇る名作

ドラえもん[感動編]

数多くの話の中から感動というテーマで選別された17話をギュッと集めた一冊です。
某TV番組に刺激され、「のび太結婚前夜」を買いに行ったら置いてなかったのでこれを購入しました。
1話1話が非常にシンプルなのですが、短い話の中で作者の意思がしっかりと伝わってくるところがドラえもんのすごいところと思います。
また、この本は特にそうなのだと思いますが、やっぱり「のび太」がいいんですよね。
これと言って才能などないのび太ですが、人として欠いてはいけない最低限のものをしっかり持っている故、魅力を感じるのかもしれません。
いい歳した大人がドラえもんなんて…、と思われかもしれませんがなかなか癒されますよ。
せっかくなので、「〜結婚前夜」はもうちょいグッドなタイミングで読む事にしましょうかね。


風の谷のナウシカ[1〜7巻]

先日の広島滞在時に、映画の続きのストーリがあると知りぜひ読んでみたくと思っていました。
私のような無知で筆下手な人間があれこれ書くと逆効果なのだと思いますが簡単に感想を。
昔、映画を見た時は「戦争はよくないんやなー」、「ナウシカかわいいなー」とか何とも阿呆な感想しか出てこなかったんです。
が、この年齢になって改めて読むと感じるものがまた違ってきます。
人間は善良でありたいという気持ちを持ちながらも、誰もが汚れた醜い部分を持ち合わせている。
そういったメッセージに素直に共感できる点、自分が多少なりとも人生前進しているなと感じます。
これがいい事なのか悪い事なのかは判断しかねますが、でもこれが現実でしょう。
大事なのは、自分自身のネガティブな部分をしっかり認識したうえで、善悪のバランスをとれるかなのだと思います。
世の中には勧善懲悪という話は数多くありますが、こういった陰の部分をしっかり描き切るところが、この作品の魅力の一つでしょう。
その他にも、単純に自然に対する敬いや戦争に対する憤りであったり、はたまた、歴史は繰り返されるという法則であったり、多くに気づかせてくれるお話です。
友人A氏は「読むと鬱になる」といっておりましたが、私は全くそのような気配はありませんでした。。。
おそらく彼が極めてピュアであり、また私が極めて腹の黒い人間だからでしょう。
何か格好つけた事を書こうとして、失敗したという感が丸出しですが、とにかく日本のアニメの最高峰、つまり世界の最高峰かと思います。
いずれまた年を食った時にぜひとも読み返してみたい作品です。