SEXのお話

【SEX】[seks]

1: either of the two major forms of individuals that occur in many species and that are distinguished respectively as female or male especially on the basis of their reproductive organs and structures
2: the sum of the structural, functional, and behavioral characteristics of organisms that are involved in reproduction marked by the union of gametes and that distinguish males and females
3 a: sexually motivated phenomena or behavior b: sexual intercourse
4: genitalia

このタイトル。
ついにこいつは頭がおかしくなったかの?と思った方もおいででしょうか。
残念ながら、いくら私がクレイジーでも公の場でまさか性行為については語りませんよ。
最近読んだ本の感想です。

●できそこないの男たち(福岡伸一
「私は全く本を読みません」という方でなければ、どこかでこの方の名前をご覧になったこと位はあるでしょう。
前作で大ベストセラーの「生物と無生物のあいだ」で脚光を浴びたLife Scientist の方です。
前作が非常に私好みで素晴らしい文章でしたので、新作がでたという事で即購入しました。
さて、今作は「生物と〜」同様に生命科学研究の歴史的事実を中心に描かれたストーリですが、本作はそのテーマは「性」です。
≪女と男≫の≪本当の関係≫について迫る、あざやかな考察。
詳しくは書きませんが、性を決定する因子についての研究周辺の話を、福岡さん独特の詩的な文章をからめて描かれた話になっています。
ちょうど、これを読み始めたころ米NY州の結婚に関する報道がされていたころでしたので、こういった科学的事実を知っていたのならばあの裁定には疑問を持たざるを得ないなと思いました。
まぁ、でも結婚について社会的な認定というのがどこまで重要なのかはそれに興味のない私には想像もできませんが。
読後の感想ですが、前作は「生物」というライフサイエンスの根底部分がテーマになっていたのに対して、本作はその後の進化という過程の中のお話で、私は前作のほうがよりベイシカルな印象で好きでした。
しかし、私の無知も助けとなって今作もあぁそうなんやという感想が出てきて、素直に楽しめました。
小説的で、また文章が専門的すぎないなので、知識の薄い私でも十分に理解できるレベルで、最後までわくわくしながら読むことができました。
最後の加速度の話は大変興味深い話でした。
ただ、私「加速度的快楽<物理的恐怖心」ですので、スチールドラゴンの話は賛同できませんでした。
SEX(性)の起源に興味がある方、是非読んでほしいですね。
これくらいの事実は、文理とわず知識としてもっていても良いと思います。
そこの歩く性シンボル『デカ☆レッド』君!必読ですよっ!