本とか音楽とか

君の娯楽は何だい?

そう聞かれたら、読書や音楽鑑賞あたりが今のそれだろうかという気がしています

しかしながら、そこそこ時間をさいている一方で、どちらも只々消費するだけで終わってしまっている

娯楽なんだからそれでもいいじゃない

そういう意見をあげることは可能ですが、でもなんかちょっとでも自分の血肉になった方がうれしいじゃない

そんな気持ちです

音楽はどういう向き合い方をすればいいのかちょっと難しいけれど、本についてはわかりやすく学べるものなのですから、もうちょっとやり方を考えてみたいなと



●考えの整頓(佐藤雅彦

尊敬する佐藤さんの著書、年末に読みました
日常の中で心にひっかかったこと、これの正体を明らめよう、そんな内容の本でした
「ひっかかり」をきっかけとし、頭のなかであれこれと考えをめぐらせながら、その正体の核心に近づくプロセス、これが即ち考えの整頓
佐藤さんはとても面白い着眼を持っておられる方ですが、そうかこうして「ひっかかること」を大切にすることで発想を展開できるのかもしれない、そう思いました
でも、ぼんやりと過ごしているとこの「ひっかかり」がないまま日々がすぎていくんだろうなぁ、それが天才と凡才の差か



●どうやらオレたち、いずれ死ぬっつーじゃないですか (みうらじゅんリリー・フランキー

なんとなく。二人のネィムバリュにつられててにとった。そんな本でした
内容は人生における様々なテーマについて、二人が対談するというもの
なかなかどうした、大変に面白いというかハートに効く内容でした
みうらさんは仏教の思想の人だからか、かなり真理じみたコメントも多いように感じました
個人的には、「自尊心はいらない、美意識を持つことが大事」という内容が印象的でした
悩んでいる時期だからかもしれないけれど、どれも真っ当で心が少しかるくなりました



●ものづきあい(中川ちえ)

東京へ行った際にin-kyo で購入しました
人づきあいと同じように、生活を共にする「もの」とのつきあいかたを考えるという概念のエッセイ本
紹介されているものはどれも私の生活レベルには合わないものばかりだけれども、「もの」にたいしてしっかりとこだわる、という美意識、だいじだなぁって思いました
安価でライフスパンの短いものがごろごろとしている時代ですが、ちょと良いもの、本当に気に入ったもの、を大事に使っていくやり方を愛する人でありたいなぁって思いました
こういう美意識、これまで私にはなかったもので、最近この手の思想が特に気になります